【文化篇】中国武術・後編 ~中国武術の達人たち~
前編では、中国武術のさまざまな流派を紹介しました。中国武術には実に多くの流派が存在しましたが、その歴史の中では、各流派を代表する武術の達人たちが活躍しました。後編では、中国武術史を彩る中国武術の達人たちを紹介します。 李書文 ~李書文に二の打ち要らず~ 李書文は八極拳の使い手で、この流派を代表する達人の一人です。清朝末期の1864年に、河北省滄州の貧しい農村に生まれました。滄州は北派武術の中心地として名高く、李書文も少年の頃から有名な師匠について八極拳を学びました。昼夜を問わず練習に励み、やがて師や兄弟弟子にも一目置かれるほどの実力をつけました。 かれは、小柄な体格に似合わず怪力の持ち主でした…